IIO鵬玉会で学べるもの

学べるもの

 居合には、本来「形(かた)」「組太刀(くみたち)」「試し斬り」の3つの要素があります。鵬玉会はこの3つを習熟度を見、希望を聞きつつ無理なく指導してきました。
 東征流短杖においても、「組太刀」にあたる「形」を基本に、その形を一人で修める稽古用のひとり「形」体系、正しく力を発揮できる「試し斬り」にあたる「試し割」をここに入れたいと思います。
 また、それらを使えるからだづくりをできるよう、徒手空拳の基礎稽古を加えます。
 だから、鵬玉会の東征流短杖を学べば、一瞬で制圧できる武器術を学べます。
 使う短杖は刀に匹敵する長さです。
 たとえ傘であっても、同じように使えます。
 そして全体を禅とともに学ぶのです。

(1) 形
鵬玉会の短杖は踊りではありません。
「実戦で使える形」を目指します。

1.弁慶
1a.弁慶(裏)
2.霧散
3.胡蝶
4.柳風(左)
5.柳風(右)
6.吹下し

6a.吹下し 其の2
7.火花
8.京の宵
9.地吹雪(左)
10.地吹雪(右)
11.大風(左)
12.大風(右)

13.大風(棒/左)
14.大風(棒/右)
15.行雲(左)
16.行雲(右)
17.薫風
18.金屏風


(2) ひとり形体系
護身術として使えるからだを作ります。

そのために、からだづくりを合わせて行います。
この体系で東征流短杖を学べるのは鵬玉会だけです。

雑誌「月刊秘伝」が「女性武道家名鑑」に居合の世界から最初に入れた女性剣士は安村凰玉(おうぎょく)師範。
美しい約束組太刀
2023年夏の全日本。全日本で自由組太刀の技術の攻防戦をできるのは、鵬玉会のみ。

約束組太刀は2人一組の形。鵬玉会は、実戦の間合い、間で技を磨き合う。

(3) 試し割り
東征流短杖らしく、瞬きのあいだに割る鮮やかな試し割り

抜き打ちの初太刀。斬れない居合はただの踊りだ。

抜き打ちで斬るための技術の磨き方がある。

 皇室は天台宗、貴族は真言宗、庶民は浄土宗系と言いますが、「生死と常に向き合う」武士は臨済宗の禅と密接に結びつきました。
 皇室は天台宗、貴族は真言宗、庶民は浄土宗系と言いますが、「生死と常に向き合う」武士は臨済宗の禅と密接に結びつきました。 仏教の大学、花園大学の学長であり、直心影流の師範でもいらした故大森曹玄老師は「禅と自流の関係を語る剣客は多い。しかし、「我が剣は禅なり」と言い切ったのは無外流の流祖辻月丹だけである」とおっしゃいました。
 そして、故塩川宗家に無外流を学ばれました。
 私たち鵬玉会もこれにならい、臨済宗妙心寺派で、武田信玄公菩提寺の山梨県乾徳山恵林寺の古川周賢老大師に学ぶほか、稽古の初めにテーマをもうけつつ軽く座禅を組んでいます。
 鵬玉会なら、禅を自分の希望にあわせて触れることができます。

護身術

 無外流の考え方を、無外流の哲学とするなら、それを使っての護身術も内弟子たちは学びます。形や組太刀を学んだ結果できること。この稽古風景は対短刀術。すべて無外流の動きの応用です。